ExcelVBAに求められるパターンは数種類
会社などでExcelVBAに求められることは多種多様ですが、抽象度を上げてくくると求められるパターンは大まかにいえば数種類になります。
今回はその数種類の代表例と併せてその記述の仕方やヒントなどもお教えしたいと思います。
このパターンを知ることで実際会社でどのようなプログラムが必要とされるのか想像がつき、あらかじめどのようなことが学びに必要か先々の見通しもつきやすいかと思います。
私もこれまで数社経験し、それぞれの会社で様々なExcelVBAを組んできましたが、どれも主にはそれまで使われていたシートの手入力や転記を自動化するパターンがほとんどでした。
ロジックを心得れば使い回せる
そこで気づいたのが転記などのロジックを一通り自分の記述パターンのように心得てしまえば他でも使い回せるということでした。
ですので今回の記事で求められる頻度の多いパターンとそれに必要なロジックを先んじて取り入れて頂ければ会社や現場で早々に活躍できる可能性を高めることができるかと思います。
ただし、一応一通りの学習をベースにしたうえでのことですので、ご紹介するパターンを注視して学ぶといったことはお控えくださいね。
転記作業の自動化
想像にかたくないと思いますがエクセルシートの転記作業の自動化が求められることは少なくありません。
他のシートからコピペして一枚の総合的なシートに仕上げるといったような手作業でしていたことを自動化するといったケースは現在でもそれなりに需要があります。
いずれにせよどこからかデータを読み込んで、それをシートのセルに転記するといったケースは会社において日常業務として多いため必然的に求められることは少なくありません。
→使用する記述スキル:・セルの値取得・書き込み ・セルのコピー、ペースト ・ブック操作…など
レポート作成自動化
これもそれなりに多く、特に毎日の日報作成などでよく求められます。
私自身も全国に支店を持つ会社であったため毎日10時までに日報を上げなければならず、その時代はまだペーパーレスの普及などもなかったため急いで紙に印刷までしてました。
なので、先の段の転記作業の自動化と一連を組み合わせてレポートの作成を紙面の印刷まで行うまでを自動化するプログラムを作り大変喜ばれました。
現在はPDF出力がエクセルから直で出力できますのでそちらを使う方が良いかも知れません。
→使用する記述スキル:・印刷範囲の設定 ・印刷
データ加工自動化
一覧データを利用して見やすく加工、表示するケースは少なくありませんが、それをエクセルシートのみでやると煩雑になり、また計算式なども複雑になります。
そこでExcelVBAを用いて頻繁に使用する計算を関数化してそれらを一括で行えばシート上はクリアでセルに対してわざわざ長い数式を埋め込む必要もありません。
特に数式やリンクなどは気づかない間に誤った箇所を参照していたりといったケースもあり、気づかないうちに値に誤りが生じている可能性があるのでExcelVBAを用いることでそれらを未然に防ぐことができます。
よって作業工数だけではなく、計算ミスなども防げるわけです。
→使用する記述スキル:・演算関連 ・Function関数作成
まとめ
今回お伝えしたのは3つですが、大体求められるパターンはこれらに似通ったものが多いと思います。
やはり手作業の自動化がメインになるのはExcelVBA自体がエクセルに特化しているだけあってシートに対する命令が非常にやりやすいことや手作業のほとんどをExcelVBAの命令がカバーできることが大きな要因かと思います。
ぜひExcelVBAの一連をひと通り学んだら今回ご紹介したいずれかのパターンを想定してデモプログラムを組んでみるとまたリアルに体験できて実際の現場で即戦力となれるかも知れません。
よかったらご参考ください。