ExcelVBAでプログラムを本格的に学びたい人が知っておくべき用語

プログラムで知っておくべき用語


ExcelVBAのみならずプログラムはコンピューター、そしてそのコンピューターで動くOS上で稼働します。

なのでExcelVBAのことだけ理解していても実際仕事の場合他の要素のこともあらかじめ共通言語として知っておく必要があります。

例えて言うなら湖に船を浮かべた場合、船のことだけ理解して湖のことを全く理解せず船を走らせるようなものです。

そこで今回はあらかじめ認識しておいた方が良い用語をご紹介したいと思います。

いずれにせよ本格的にExcelVBAやプログラムを学ぶうえでは必ず知っておいた方が良いものですので是非しっかり学んで下さい。

CPU(Central Processing Unit)


Central Processing Unit(セントラル プロセッシング ユニット)の略語で日本での呼称は直訳通り中央演算処理装置です。

人間の脳の役割と似ており、その性能が高ければ高いほど処理の速度が向上しレスポンス(反応)も良くなります。

そしてCPUの性能を決める要素がクロック周波数とコア数です。

以下よりそのクロック周波数とコアについて解説します。

クロック周波数

クロック周波数はHz(ヘルツ)という単位で表されます。

例えば1.8GHzなどの表記があった場合、1.8ギガヘルツと読みます。

CPUの内部ではメトロノームの様に一定間隔でリズムを刻むものが存在し、それに従い、信号がオン・オフしています。これをクロック信号といい、単位時間あたりの信号数をクロック周波数と呼びます。そして、このクロック周波数が高いほど一定時間に対する処理の量が多いため高速になります。

コア(core)

コアとはCPUの中で実際に演算処理を行う中核の回路です。

クロック周波数に同期して処理が進行されます。

ちなみに以前は1つのCPUに一つしかコアは存在しませんでしたが、集積技術の進歩によって複数のコアを備えるマルチコアと呼ばれる技術が開発され、現在IT機器の多くがこのマルチコアのCPUを搭載しています。

そしてコアが2つの場合はデュアルコア、4つの場合はクアッドコアと呼び、CPUの周波数が低くてもコア数が多ければ処理能力が高いタイプもあります。

メモリ(RAM)/ストレージ

メモリ(RAM)

パソコンにおいて通常メモリと呼ばれるものはRAM (Random Access Memory)=ラムと呼ばれる物で、電源が入っている時のみ記憶が保持されるため、コンピューター上では稼働中のみの一時的な作業領域としての機能を果たします。

ストレージ

ストレージとはパソコンのデータを長期保存しておくための装置で、以前はHDD(ハードディスク)と呼ばれる金属製のディスクに記憶する装置が主流でしたが、最近はSSD(エスエスディー)と呼ばれるLSIの記憶装置にその座を奪われました。

先のメモリとの違いはメモリは電源を落とすと内容が消えますが、ストレージは消えません。よって通常WindowsなどのOSやアプリケーション、個人データなどはこのストレージに記憶されています。さらに読み書き速度に関しても違いがあり、メモリは読み書き速度が速いのですが、ストレージの方はメモリ並みの速度が出せません。

メモリとストレージの関係性

メモリとストレージの関係性は作業領域と収納領域と捉えると分かりやすいかと思いますが、更に分かりやすい例えとして机が例に挙げられ、その場合はメモリが机上、ストレージが引き出しに例えられます。

机上が広い(メモリの容量が大きい)ほど、多くのもの(情報)が引き出しから取り出せて置いておくことが可能となり作業者(CPU)も手がすぐに届く範囲にものがある為動作が早くなります。逆に机上が狭い(メモリの容量が小さい)と、同時におけるもの(情報)が少ないので取り出しの頻度が増え、その分動作が遅くなります。

OS


コンピューターは通常0と1といった信号で命令やデータを理解しますが、それらをそのまま人間が扱うには難解で非効率です。

そこで人間が理解しすい形に表したり指示を仲介してくれるのが、Operating System (オペレーティングシステム)通称OS(オーエス)と呼ばれるソフトウェアです。

種類としてはWindowsはもちろん、Apple製のMac専用のMacOS、そしてLinuxがあります。

使用される単位

コンピューターではデータの容量、速度で下記のように単位が表されます。

例えばデータ容量で1KBと表示されている場合は1000B(Byte ※バイト=コンピュータ上の情報1桁が1bit ※ビット、8bitで1Byte)を表します。

・K キロ  =1000 Byte
・M メガ =1000K Byte
・G ギガ =1000M Byte
・T テラ =1000G Byte
・P ペタ =1000T Byte
※各単位1000で単位上がり

bit(ビット)

ビットはコンピューター上で扱うデータや処理で扱われる桁数のことで、それぞれの桁には1か0の2進数が格納されます。

例えば8bitと表されている場合は1と0の2進数を8ケタ格納するということになります

まとめ


今回は是非覚えておいていただきたい情報に関する用語をまとめてみました。

初心者の方が一気に理解することはできないと思いますが、ExcelVBAを扱えている時点で既にある程度の知識や素養は備えていると思いますのでそこまで理解は難しくはないと思います。

これらの用語は情報分野の業種では当たり前のように使われるのでエンジニアなど将来的に目指される方は是非早めに理解しておくほうが良いでしょう。