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ExcelVBAのプログラムを構築する時の考慮点
会社などでExcelVBAのプログラムを構築する際、簡単なわかりやすい処理をさせる場合はそこまで必要ないかと思いますが、複雑でわかりづらい処理をプログラムする際は様々なことについて考慮する必要があります。
ちょっとしたわずかな考慮が後になって大きな財産になったりしますし、自分自身のスキルアップの向上にもつながりますので是非これからご紹介する考慮点をご参考頂きたいと思います。
フローチャートを書く
複雑な処理をプログラミングする場合はその処理を視覚的に書き記しあらかじめ確認しながら設計していくとプログミングがスムーズになるばかりでなく、第三者にもどのような内容でどのような処理がされているかをわかりやすく伝える事ができます。
そこでまずおすすめしたいのがプログラムを書く前にフローチャートを書くということです。
意外とExcelVBAは初心者でもある程度学べば容易にプログラミングできるため、フローチャートを書いた経験が無いかたも少なくないと思いますが情報の分野を学んだ者からみると、書けてあたり前、書いて当たり前の常識的なものなのです。
考えながら記述して動作確認するといった手順で構築していくと最初のうちは良いのですが、行が増えてくるとどうしても変数や繰り返しや分岐といった処理が増えてくるので注意すべき点が多岐にわたり作成中につまづいたり不明なエラーが発生しやすくなります。
フローチャートに落とし込む
ですので、あらかじめどういった処理の手順でどういった変数を使うといった内容と考えを整理しながらフローチャートに落とし込んでおけば、処理がちゃんと回るか整合が取れているかあらかじめ確認できますし、全体的な流れを視覚的に事前に捉えておけます。
そしてそれを踏まえて記述の作業に移れば事前に書いたフローチャートの内容通りに記述すれば良いだけです。
なので記述がスムーズに行えるだけでなく、実行テストでエラーが起きた際にフローチャートとプログラムを照らし合わせれば記述のミスによるものなのか、処理のミスによるものなのかの判断が容易に行えます。
あなたがいなくてもスムーズに実施する事ができる
そして、最終的に完成したあとに作成したあなた以外の人間もそのフローチャートをみれば作成したExcelVBAプログラムがどういった手順、どういった変数で動いているか理解がしやすくなり、さらに後々プログラムをカスタマイズしたい、要素を追加したい、となった場合に例え作成したあなたがいなくてもスムーズに実施する事ができます。
その他にもフローチャートを書く事を繰り返すことによって他の言語の習得が早くなったり論理的思考が向上するので自身のプログラムを書くためのベースとなる素養が豊かになります。
これらを踏まえて是非あなた自身のためにも、他者のためにもフローチャートを書いてプログラムを書いてみてください。
プログラム中に必ずコメントをつける
どうしても自分のみでプログラムを書いていると早く完成したいと気持ちが先走り、コメントをつける事をおろそかにしてしまいがちですが、変数、分岐点、繰り返し処理などに簡単で良いので、意味や目的をコメント付けしておくことがフローチャート同様、自身のためだけなく他者のためにもなります。
コメントを書くだけで視認性が高まるのでプログラムの流れが容易につかめるので、例えば自身が時間がたってから確認する場合や、他者が確認する場合に書かれている記述の要素がどういった意味でどういった流れで書かれているか認識がしやすくなります。
ですので記述中はできれば面倒くさくても要所要所でコメントをつけることを当初から癖づけておくことをおすすめします。
プログラムの記述をできるだけコンパクトにする
ExcelVBAに限らずプログラミング初心者の時はついつい処理の流れを単純に羅列してしまいがちですが、ある程度記述になれてきたらプログラムをコンパクトにするという事を意識しましょう。
例えば繰り返し処理にしてまとめたり、変数の数を少なくするなど。
極力記述をコンパクトにして行を抑える事で確認がしやすく、また無駄な処理が省かれて実行速度が向上したり、間違いや欠陥の防止にもつながります。
この観点はExcelVBAの記述問わずプログラムを記述するというスキルにおいては重要になってきます。
この点をあらかじめ認識しておくことによって、メンテナンス性に重きをおいてあえてまとめず単純に記述するといったことも考えたりします。（※利用者が限られているプログラムの場合のみ）
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は会社などでExcelVBAを記述する際に気をつけておきたい考慮点についてまとめさせて頂きました。
以上の内容を最初から意識して記述すればレベルアップにもつながるだけでなく、他者への思いやりにもつながりますので自身の仕事の質向上にも貢献します。
いきなり全部は難しいかもしれませんが、個人的に必ず行って欲しいものはプログラムを書く上での基礎にもなりますのでフローチャート作成です。
まずは見よう見まねでも良いのでトライしてみてください。その他についても意識しておけばきっと身につきますので是非プログラミングの際気をつけてみてください。
