ExcelVBAを学ぶ前に知っておくと良い基礎知識(比較演算子、繰り返し処理、条件分岐編)

比較演算子、繰り返し処理、条件分岐とは


前回の記事では基本のきの部分である変数、データの型、関数を解説させていただきました。

今回は実際のプログラムの基本要素である比較演算子、繰り返し処理、条件分岐について解説します。

繰り返し処理、条件分岐はプログラミング中の処理において要の要素ですので早めに理解しておいて損はありません。

さらに比較演算子はそれらに必須の知識です。難しい内容ではありませんので軽い気持ちでお読みください。

比較演算子とは


比較演算子とは名前の通り比較の演算の際に用いられる演算用の記号的なものです。
代表的なものとして、

 ・等価(等しい)

 ・非等価(等しくない)
<>

 ・◯より大きい or 小さい
< or >

 ・以上 or 以下
<= or >=

があります。

以上の4つは次段より解説する繰り返し処理と条件分岐を駆動させる上で必須の要素となりますのでぜひ押さえて頂きたいと思います。

繰り返し処理とは


繰り返し処理とは同じ処理を設定された回数また条件下で繰り返す構文のことです。

その構文パターンには以下の4つあります。

 ・条件式の結果が真(合致)の間繰り返す
= Do While 条件式 〜 Loop

 ・条件式が結果が否(不合致)の間繰り返す
= Do Until 条件式 〜 Loop

 ・一度実行してから条件式で真否を問う
= Do 〜 Loop While 条件式

 ・決まった回数繰り返す
= For 変数 = 初期値 To 最終値 〜 Next 変数

決まった回数を繰り返す以外の繰り返し構文は論理的な設定があいまいの場合、無限ループという現象におちいり、動かしたらフリーズや応答しないなどの不具合が生じますので注意が必要です。

条件分岐とは


条件分岐とは条件によって処理を分ける制御構文です。

ある変数などを比較して真(合致)であればある処理を行わせ、そうでない場合はまた別な処理をさせるといった場合にこの構文は使われます。

構文例としては

 ・条件式に合致する時のみ処理を実行する
If 条件式 Then
処理
End If

 ・条件式に合致する時は処理①をそうでない場合は処理②を実行する
If 条件式 Then
処理①
Else

処理②
End If

条件分岐で大きくわけてパターンはこの2つですが他にも何種類かあります。

しかし、基本的な考え方はこの構文がベースなのでまずはこの流れをつかんでおけば問題ありません。

まとめ


今回ご紹介した3つの要素、比較演算子、繰り返し処理、条件分岐は実際のプログラム中の構文で中核をなす要素です。

最初は難しいと思うかもしれませんが、それぞれ一つ一つを細かくゆっくり理解すれば驚くほど単純で理解しやすいものであることがわかるのではないかと思います。

特に今回の分はしっかり押さえて頂きたい思いもあり難しい部分は極力省いて解説させて頂きました。

この3要素はいかなる言語においても記述が異なるだけで基本的な考えとパターンは共通ですので、一度その流れと意味を理解してしまえばあとは簡単に捉えることが容易になりますので早めに理解しておけばすぐにプログラムが組めるようになります。

※解説中の構文例はVBAでの構文です。基本的な考えは同じですが他の言語では記述の仕方が異なるのでご注意ください!